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21世紀の「OM-1」は画質が良くてAFもすごく速くなっていた荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/5 ページ)

» 2022年03月30日 09時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 背面デザインはボタンのデザインなどが変わった以外はE-M1 IIIを継承しており、便利なスティックも付いているが、新たに「AF-ON」ボタンも新設され、親指AFを使いやすくなった。

背面から。画面は瞳検出をしたところ。AF-ONボタンが新設されたことと後電子ダイヤルのデザインが変わった以外はE-M1シリーズの継承だ

 従来機のユーザーが大きく変わったと感じるのはメニュー構造だろう。メニューのデザインが完全に一新。

 カラフルになりこまかくジャンル分けされたタブ形式になり、最初はとまどうが、そのルールがわかれば素速く希望の機能にアクセスできるようになる。前後のダイヤルとスティックを駆使すればかなり使いやすい。

メニューデザインは一新され、カラフルでテーマ別に整理されたものとなった
ボタン類のカスタマイズをうまく使いたい。わたしは録画ボタンを「被写体検出」機能に割り当てた。よく使うものをうまく配置すべし

 背面モニターは前モデル同様バリアングル式。

 EVFは約576万ドットと高精細になった。

EVFは画素数が増えた上に120fpsに対応。動体撮影時も被写体を追いやすい
背面モニターはバリアングル式

 もちろん従来以上に防塵防滴。装着するレンズにもよるが、雨天など苛酷な撮影にも対応してくれるし、なんなら水洗いもできる(さすがに試してないけど)。

豪雨の時こそOM-1。というか、たまたま雨が降ってきた

 バッテリーが新型になったのは気になる人がいるかもしれない。従来機と互換性がないのだ。

 その分容量は増え撮影可能枚数も上がったし、USB-PDによる高速充電や、給電しながらの撮影も可能なので今までのようにいくつも予備バッテリーを持ち出さねばならないケースは減るだろう。

 質量(充電池及びメモリカードを含む)もE-M1 Mark IIIが580gなのに対し、OM-1は599gと19gしか重くなっていないのも良い。

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