オリンパスから映像事業が切り離されて「OMデジタルソリューションズ」(OMDS)という別の会社になって初めてのカメラは「E-P7」だったが、これはまだ別会社になったばかりで内容もデザインも「OMDS初のカメラ」という感じではなかった。
実質的にはこれだといっていいだろう。
フラッグシップ機「OM-1」である。もうネーミングからして(50年前に出たカメラと同じってのはまぎらわしくはあるのだが)これからの主力機だ、という気合いを感じる。
ファインダー部のロゴが「OLYMPUS」のままなのでマイナーチェンジっぽく見えるかもしれないが、中身は大きく進化してるのだ。
大きく分けてポイントは3つ。
1つはボディ。基本操作系は継承しつつ全体にリニューアルされている。
1つは画質。イメージセンサーがとうとう裏面照射積層型のCMOSセンサーになった。デジタルカメラ界的には「やっとそこにきたかー」という感はあるのだが、その効果は予想以上といっていい。
もう1つはAFと速さ。被写体検出AFが搭載され、AF/AE追従連写もものすごく速くなった。これはやばい。
OM-1は実質的に「E-M1 Mark III」の後継機であるのだが、デザインがちょっと丸みを帯びて凹凸が減り、グリップ部のデザインも「E-M1 Mark III」より「E-M1 X」に近くなった。E-M1 Xから縦位置グリップ部を省いたものという感じだ。
特にグリップ部。シャッターボタン周りに電子ダイヤルというデザインが変わり、むき出しになっていたダイヤルは本体に埋め込まれた。不用意に回してしまわないようになったのである。
長めのレンズを付けて構えるときは新しいデザインの方がいい。
それ以外は従来のOM-Dシリーズの感覚で使える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR