では撮影だ。
THETA Xのセンサーは1/2型で4600万画素×2。ハイエンド機のZ1は1型で2000万画素×2。エントリー機のSC2や従来の標準モデルであるVは1/2.3型で1200万画素×2。
つまり、画素数が大幅に増えたのである。
それにともなって記録画素数も増えている。THETAの場合、円形魚眼レンズを使って撮影した2枚の画像をカメラ内で合成し、上下左右360°分を捉えたアスペクト比2:1の正距円筒画像を作り出す関係で出力画像サイズはセンサーの持つ画素数とは異なってくる。
THETA SC2/Vは長辺が5376ピクセル。THETA Z1は長辺が6720ピクセル(RAWで撮った場合は7296ピクセル)。
THETA Xは2つのサイズから選べる。
11Kモードは長辺が11008ピクセル、5.5Kモードは長辺が5504ピクセルだ。5.5Kモードの時、従来のTHETAに近い解像感になるが、THETA Xの方が画質は上がってると思う。
とりあえず、元画像を1つ置いておく。5.5Kモードで撮影したものだ。
続いて、5.5Kと11Kで中心部を比較。11Kで撮るとさすがに大きく写る。この差はすごく大きい。
この11Kの画像を「theta360」にアップロードしたので見て見てほしい。
ただ、11Kは高解像度なので、手持ちで撮るとブレやすい。手持ちなら、シャッタースピードを速く保てる明るめのシーンにした方がいいだろう。
真っ昼間に長さ約1.4mのVR撮影用ポールを使って11Kで撮影し、THETA360に上げたのがこちら。撮影はスマホを通して行った。こういう撮影を11Kでしたいときは晴天下がおすすめだ。
こういうのを撮るとTHETAは楽しい。一発で360°をぐるぐる回せるし、ポールで長く伸ばせば高所からの撮影や、空中からの撮影も簡単にできる。高低差がある方が空間を味わえていい。
画像サイズを半分にした5.5KでもTHETA SC2やVよりは画質はいいので、モニターを見ながら手持ちでさくっと撮りたい人や、自撮り棒などを付けて手持ちで撮りたいときは5.5Kにするのがいいと思う。
そんなTHETA Xの弱点は暗所。センサーサイズに対して画素数が非常に多いこともあり、オートだとシャッタースピードを落としつつなるべくISO感度を上げないようなプログラムが働くようで、明るくない場所ではできればTHETA Xをどこかに固定して撮りたい。
ただ、カメラ用の普通の三脚だと「三本の脚」が写り込みすぎるので、VR撮影用のものがおすすめ。RICOHからも出ているし、わたしはマンフロットの「MKCONVR」を使っている。
固定して撮るときも本体のみでOk。その場でざっと構図を見て、必要なら露出補正なり何なりをして、セルフタイマーで撮ればいいのだ。スマホとつないでリモート撮影だと、Wi-Fi接続にちょっとかかるわけで、その場で手早く撮りたいときはセルフタイマーである。
わたしはマグネット付のゴリラポッドをよく使う。鉄製のものなら何でも貼り付けられるし、ゴリラポッドなので何かに巻き付けてもOkだ。
この車両で撮影したらシャッタースピードは1/25秒でISO50となった。確かに手持ちだとブレやすいわ(ISO感度を上げることもできるけど)。
ということで天井から11Kモードで2枚撮ってみた。
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