360°カメラは今いろいろ出ているので整理してみよう。
THETA SC2は「カジュアル360」。安くてシンプルで画質はそこまでよくないけど、日常を360度撮って楽しむのにいい。ボディもカラフルだし。
THETA Z1は「ハイエンド360」。プロ向けの高価な機材を別にすれば、現状、360°静止画をキッチリ撮れるシンプルな360°カメラとしては随一だ。わたしも記事や書籍でTHETA Z1で撮った写真を加工して何度も使っている。真上から見た写真に処理して、書籍の表紙にしたこともある。
「Insta360 One X2」は「エンタメ360」。360°動画を自在に撮り、それを楽しい映像に仕上げるにはすごくいい。
THETA Xは「お仕事360」と以前書いた。
そもそもTHETA Xは仕事で使えるTHETAとして開発されたもの。だからカメラ単体でも完全に操作できてスマホ無しですぐ撮れるし、外部メディアやバッテリーにも対応しているし、GPSも内蔵している。そして解像度は高く専用の三脚なりなんなりで固定して撮るのに向いてる。コロナ禍もあって、不動産など360°写真を使った業務用コンテンツは伸びてきており、そこに最適なカメラというわけだ。
ただ、これを仕事用としちゃうのはもったいなさすぎる。モニターが付いてた方が確実に盛りあがるし、バッグの片隅に入れておいて360°撮りたいと思ったとき、面白い撮影アイデアが思い浮かんだとき、さっと撮りだして撮影できる。そして気に入ったものだけあとからスマホに転送すればいいのだ。
2013年、好事家のガジェット(というとアレだけど、まあ、趣味で新しいVR写真を楽しみたい人)から始まったTHETAが、仕事でも遊びでも作品としても使えるTHETAへ進化したってのは感慨深いものである。
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