3つ目の「うちさぽ東京」の案内は、SMS内のリンクを押して速攻で登録した。うちさぽは、都の自宅療養サポートセンターの愛称。自宅療養者に、食料品や、血中酸素濃度を測る機器「パルスオキシメーター」を送ってくれるサービスだ。
Webフォームから住所などを入力すると、数日後に、段ボール2箱分の保存食と、1箱分の水、パルスオキシメーターが届いた。家族全員が感染者か濃厚接触者になり、外出が困難な中、食料が届くのはとてもありがたかった。
1つ目の段ボールを開けると、お菓子の「ホームパイ」ファミリーパックが4袋敷き詰められていて、あまりの量にちょっと笑った。早速開けて食べてみたが、コロナの症状で味覚と嗅覚がほぼなく、繊細な味が分からなかったのがショックだった。
保健所や厚労省からの連絡が全てSMSだったのは、リスクの低い患者への対応コスト(電話連絡)などを削減しながら、患者の状況を把握することが目的だろう。SMSはメールと違い、電話番号さえ分かれば連絡がつくため、メールアドレスなどを改めて聞かなくても、簡単に連絡できるメリットがある。
今回は、3種類届いたSMS全てにリンクが記載されており、直接クリックしてサイトやアプリにアクセスする仕様だった。
筆者は日頃からセキュリティ関連の記事も書いており、「SMSはフィッシング詐欺の可能性があるので、記載されたURLは詐欺サイトの可能性があるので注意しよう」「怪しいリンクはクリックせず、公式サイトのブックマークから訪れよう」などと呼び掛けることも多い。
SMS直リンクで実現している今回の仕組みは、「手軽で便利だけど、フィッシングに悪用されそうだな」とちょっぴり不安になった。
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