Facebookを傘下に持つ米MetaのCOO(最高執行責任者)、シェリル・サンドバーグ氏(52)は6月1日(現地時間)、Facebook投稿で辞任を発表した。取締役には留まる。現在同社でCGO(最高成長責任者)を務めるハビエル・オリバン氏に今秋にCOOの座を譲る。
サンドバーグ氏は2008年3月、米Googleの幹部を務めていたところを当時23歳だったマーク・ザッカーバーグCEOに引き抜かれ、COOに就任した。Facebook(当時)は2004年の創業で、まだ混沌としたスタートアップだったとサンドバーグ氏はFacebook投稿で述懐する。
同氏は8000ワード以上の長文投稿でMetaでの仕事について語り、ザッカーバーグ氏に謝意を表した。
ザッカーバーグ氏はこの投稿の数分後、やはり長文のFacebook投稿でサンドバーグ氏を労い、今後の組織改編について説明した。
ザッカーバーグ氏は、オリバン氏がCOOを引き継ぐが「シェリルはCOOという役割を独自の方法で定義したスーパースター」なので、この役割をそのまま引き継げるものではなく、一般的なCOOになると語った。オリバン氏は、インフラ、アナリティクス、マーケティングなどの従来の職務に加え、広告とビジネスの統合製品を統括する。この他、ジャスティン・オソフスキ氏がクリス・コックスCPO(最高製品責任者)直属となり、グローバルオペレーションとInstagramのビジネス組織を監督する役割に加え、AIのレコメンドシステムを開発するコンテンツチームの構築も担当する。
サンドバーグ氏は退社後について、「未来に何が待ち受けているのかまったく分からない」が「慈善活動にさらに注力することになるのは確かだ」としている。
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