iPadでは、インタラクティブな反応に対するハードルが非常に高く、タッチできる全てのアプリが基本的に瞬時に反応できる必要がある。つまり、これまでユーザーがすぐにアクセスできるアプリは、全てメモリに常駐している必要があった。仮想メモリを多用するmacOS上のアプリケーションにこれは当てはまらない。
「大容量のDRAMと超大容量・高性能のNANDを組み合わせ、仮想メモリのスワップを超高速にしたのは、M1 iPadだけ」とフェデリギ氏。「1つのパネルに最大4つのアプリケーションと、もう4つのアプリケーション、つまり最大8つのアプリケーションが瞬時に反応し、十分なメモリを確保できるようになった今、他のシステムにはない能力だ」
AppleがステージマネージャをM1 iPadに限定したのは、純粋にメモリの利用可能性だけではない。
「私たちは、ステージマネージャを外部ディスプレイの導電性を含む総合的な体験としてとらえている。M1のI/Oは、これまでのiPadにはなかった接続性をサポートしており、4K、5K、6Kディスプレイを駆動でき、解像度をスケーリングして動かすことが可能だ。他のiPadでは実現できない」
「ステージマネージャは、M1を最大限に活用するために設計した。アプリの傾きや影の付け方、アニメーションの出入りを見てみると、超高速のフレームレートでそれを実現できる。超高速のフレームレートで、非常に大きなディスプレイとのマルチディスプレイで行うには、最高のグラフィックス性能が必要だ」
「これらを全て合わせると、ステージマネージャの完全な体験を、これ以下のシステムで実現することはできない」とフェデリギ氏。「私たちは、できることならどこでも使えるようにしたい。でもそのためにはこのスペックが必要だ。未来に伝えるべき経験だから、デザインが劣ったものに束縛したくはない。私たちは未来のベンチマークを設定している」
ステージマネージャは、マルチタスキングでさまざまなことを簡単にこなすための新しい方法だ。ウインドウのサイズを好きなように変えられる。iPadでは初めて、重なり合う複数のウインドウを一目で確認できるようになる。
なお、仮想メモリスワップは、M1チップを搭載した、iPad Air(第5世代)、12.9インチiPad Pro(第5世代)、11インチiPad Pro(第3世代)で256GBストレージ以上のモデルで利用できる。
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