これで、Google Workspaceで使うコミュニケーションツールはGoogle MeetとGoogleチャットの2つにすっきり……と思ったら「スペース」というのもあります。
これ、誰が使っているんだろう。できればこれもソルテロさんに統合してほしかった。
それから、できればGoogleチャットと「メッセージ」も統合してほしかった。でも、この2つ(日本以外だとこれにさらに「Google Voice」という通話サービスもある)はバックエンドプロトコルが全然違うので、統合はほぼ無理なんでしょう。
なにはともあれ、ハングアウトとDuoを消滅させてくれただけでもソルテロさんの混沌整理の功績は大きいです。お疲れ様でした。
ソルテロさん、ツイートでは「次はまだ決めていないけど、ぼくは起業家だから」と言ってますが、また大手から助っ人を頼まれちゃうかもしれません。
混沌整理といえば、Google I/Oで「Google Wallet」が発表されました。Googleのモバイル決済関連もやはり紆余曲折あって、Google Wallet(先代)やAndroid Pay、Google PayなどがごちゃごちゃしていたのをなんとかGoogle Walletにまとめたのは、2020年にPayPalから来たビル・レディさんでした。こちらの整理は2年半かかっての軟着陸。日本でも提供するようですが、果たして便利に使えるでしょうか。目処がついたところでレディさんは退社し、PinterestのCEOに就任しました。
社内で似たようなサービスが複数立ち上がるのは、可能性の芽を摘まないというIT大手の余裕のお陰でメリットもあるのでしょうが、その後始末は大変。開発したチームから反感を買うだろうし、使っていたユーザーを切り捨てることになるし。疲れ果てた優秀な人材が出ていってしまう要因の1つなのかも。そのうちAIがサービスの統廃合を冷酷に決めていくようになるのかな。
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