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メタバース就活フェスってどんな感じ? 企業とユーザーをつなぐ「METANAVI」に参加してみた(4/4 ページ)

» 2022年07月26日 17時43分 公開
[武者良太ITmedia]
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企業との、人事担当者との距離の近さを感じる

 メタバースの定義はまだ定まっていないと前述しましたが、VR/AR/MR企業だけではなく、インフルエンサーマーケティングを得意とする企業も「METANAVI2」に出展するあたり、メタバースを知る人材の需要は高いのではと感じます。というのもC Channelの担当者として会場に訪れたのは、CEOの森川亮さんでしたから。

photo METANAVI2ガイドのおきゅたんbotさん(左)とC Channel CEO森川亮さん(右)

 特定のプラットフォームに集約される中央集権時代から、分散型のWeb3時代へと移り変わっていく現在において、インフルエンサーマーケティングの視点からみてもメタバースには興味を示しているそうです。ハンゲーム時代はゲームという仮想空間の中に住む社員を見てきたそうで、森川さんはいち早くメタバースの片鱗を感じとってきた起業家ともいえます。

 「METANAVI2」の特徴というか、ソーシャルVRの特徴として全国から、もしくは世界中から1つのワールドにユーザーが集まることが可能です。もし東京のオフィスに通えないユーザーからの応募があったときはどう対応するのかと尋ねたら、「社内イベントのときはオフィスに集まっていただきたいので、完全リモートワークを求められたときは考えてしまうのですが、その点を理解していただけたら大きな問題はないと思います」と答えてくれました。

 ambr CEOの西村拓也さんが「METANAVI2」での出会いを求めていたのは「VRやエンターテインメントが好きな方です」。今現在VRに深くハマっている方も、バズワードになっているから関心を持って、VRの可能性に共感を持ってくれる方も大募集。

 実際の募集職種としてはゲームサーバエンジニア、Unityエンジニア、シェーダーエンジニア、アートディレクターetc.ですが、「ソーシャルVRで多くの人数を集めたイベントを企画した方ともお話をしてみたいです。技術だけではなく、ユーザーの満足度を高める活動経験も活きてくるのがソーシャルVRのコンテンツ製作ですからと話していました。

photo ambr CEOの西村拓也さん

 「METANAVI」を取材して感じたのは、担当者の方とユーザーの距離が近いこと。初めての人と話すのが苦手なユーザーであっても、担当者の方が優しげな雰囲気を持つアバターを用いているためか、積極的に質問できる場になっていると感じます。

 現実世界でのコミュニケーションが及び腰になってしまう方でも、ソーシャルVRを活用した就職イベントは能動的に参加したいと思えてくるのではないでしょうか。また出展企業も、現実世界でのリクルーティングとは異なる人材と出会える場となるのでは、という期待を抱ける就職フェアになっていると感じました。

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