米Googleは7月27日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCookieのサポート完全廃止開始の目標期日を2024年後半に延期したと発表した。延期するのは2度目だ。
同社は2020年1月、2年以内にサードパーティーCookieを完全に廃止すると発表したが、2021年6月に2023年後半に延期した。
Googleは、プライバシーで問題視されているサードパーティーCookieを廃止し、それでもユーザーに適した広告を表示できるようにするためのイニシアチブ「プライバシーサンドボックス」を推進している。
現在、一部の開発者向けにプライバシーサンドボックスAPIのテスト版を提供している。テストに参加している開発者から、Cookie廃止の前に新しいプライバシーサンドボックスの技術を評価するにはより多くの時間が必要だというフィードバックを多数受け取ったという。
これを受け、8月初旬からプライバシーサンドボックスのテストを数百万人のユーザーに拡大する。
2023年第3四半期までにプライバシーサンドボックスAPIをリリースし、Chromeで一般提供する計画。開発者がAPIを採用するのを待ち、2024年後半にサードパーティーCookieの段階的廃止を開始する予定だ。
Google、欧州でCookie同意バナーの全拒否ボタン提供開始へ
Google、Androidでも「プライバシーサンドボックス」導入の複数年計画
Google、脱Cookie技術「FLoC」開発を停止し、新たな「Topics」を発表
Google、「プライバシーサンドボックス」で独立監視者任命を約束
Google、ChromeでのサードパーティーCookie廃止を2023年まで延期
Chromeのサードパーティー製Cookie対策、新型コロナによる混乱回避のため一時後退
Cookie禁止に動くGoogleの秘策「プライバシーの砂場」とは?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR