荻窪圭のデジカメレビュープラス
一眼レフの時代は終わったのか? 今になってミラーレス一眼に主力がシフトする理由(4/5 ページ)
今になってミラーレス一眼に主力がシフトしたのは
でも現実はそんな都合良くはいかない。
ミラーレス一眼が登場してから、それが主流になるのに10年かかったのだ。理屈では良くても、実情が追いつかなかったのである。だから当時の認識のままだとミラーレス一眼はだめだ、と思ってるかもしれない。
特に問題だった4点をチェックしたい。
- EVFの欠点と進化
当初のEVFは画像も粗く、センサーが映像を捉えてからEVFに反映されるまでのタイムラグも大きく、カメラをパンすると写る映像が追いつかなかったりして、一眼レフの光学ファインダーに比べると甚だ劣っていた。
被写体を追いながら見ていると微妙なブレで気持ち悪いとか、ここぞというタイミングでシャッターを押してもズレるとか、粗くてディテールが分からないとか。
でも技術は進化した。
今は随所が高速化され、解像度も上がり、大きく見やすくなり、タイムラグも減り、連写時のブラックアウトもなくなった。
また、暗所でも感度を上げて表示するので暗所での正確な撮影が可能になるというメリットも大きい。
EVFが実用になる時代になったのだ。
もちろんEVFだとずっと発光するパネルを見ることになるので長時間覗いてると目が疲れるとか、実際に撮影される映像と同じわけじゃないのでまぎらわしいとか、まだ完全ではないけれども、少なくともわたしは光学ファインダーよりEVFの方が使いやすい。
- AFが遅い?
ミラーレス一眼のAFはここ数年ですごく進化した。
一眼レフはAF専用のセンサーを搭載している(その代わりAF測距点が限られる)のに対し、ミラーレス一眼は「コントラスト検出AF」といって、レンズをちょっとずつ動かしてフォーカス位置を変えながらイメージセンサーからの画像を読み取って最適な位置を探す方式で、これはAF速度を上げづらく、コンティニアスAFで動きものを撮るには向かなかった。
それが少しずつ変わってきたのは「像面位相差画素」(つまり、AF専用の画素をセンサー上に設ける)が登場してから。
その後、デュアルピクセルCMOS(デュアルPD)と呼ばれる方式が主流になると、AFの精度や速度も上がってコンティニアスAFも十分実用的になり、さらにしかもイメージセンサー全体でAFが可能になるため、リアルタイム瞳検出やリアルタイム被写体検出、などミラーレス一眼ならではのAFも可能になった。
これは大きく、一眼レフのAFを超えたといっていいと思う。
AF/AE追従で秒30コマ撮影なんて機種も登場しているほどだ。
AF性能がぐんと伸びたのはここ数年のことで、ハイエンド機と普及機の差はけっこう残っているけれども、AFの常識が変わりつつあるのは確かだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
荻窪圭のデジカメレビュープラス
デジタルカメラ関連の製品レビューやコラムを掲載しています
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
NASA「確率100%」 SpaceXの使用済みロケットが月に衝突か
-
2
「Xであなたをブロックした人が分かる」サイト拡散 ソースコードを見たら、IDとパスワード外部送信
-
3
最大6万件の個人情報流出か 「ITトレンド」など運営のイノベーション、GitHubの認証情報漏えいで
-
4
キオクシア、フラッシュメモリでメモリ容量を増やせるモジュール発表 DRAMの容量不足を補う
-
5
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
6
バンダイ、トレカ巡りマイナカードでの本人確認を導入へ
-
7
東大、60代教授を懲戒処分 サイトのHTMLソースに“不適切な言葉” 「六四天安門」問題が理由と毎日報道
-
8
Googleパスワードマネジャーに脆弱性 パスキーで守られたアカウント乗っ取る3つの攻撃手法、米パロアルトが警鐘
-
9
「イオンモール熊本にガスコージェネは設置していない」 SNSの噂を経産省が否定
-
10
「不気味の谷を越えた」? 中国の美男美女型ロボット「U1」話題 286万円から
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR