Twitterの元セキュリティ責任者が内部告発──botとセキュリティについて「重大な欠陥」を隠していた
米Twitterを1月に退社した元セキュリティ責任者で伝説的なハッカーとして知られるピーター・“マッジ”・ザトコ氏が7月、米証券取引委員会(SEC)、米司法省(DoJ)、米連邦取引委員会(FTC)にTwitterの問題について告発していたと、米Washington Postと米CNNが8月23日(現地時間)、入手した訴状に基づいて報じた。
ザトコ氏は訴状で、Twitterはセキュリティ慣行の問題を隠し、規制当局に安全性について誤解させ、プラットフォーム上のbotの割合を適切に見積もっていなかったと訴えた。
同氏は、1月にTwitterを退社したのは、同社の脆弱性について口外しないことを拒否したことへの報復だとも主張している。
ザトコ氏はCNNとのインタビューで、2020年にバラク・オバマ氏やビル・ゲイツ氏などの多数の著名人のTwitterアカウントが乗っ取られる事件が起きた後、前CEOのジャック・ドーシー氏に請われてTwitterに入社したと語った。同氏は、Twitterが世界にとって重要なリソースだと信じているため入社し、今回の告発はジャック(ドーシー氏)とユーザーに対する義務を果たすためだとも述べた。
Washington PostとCNNが入手したザトコ氏のSECへの開示には、以下のような報告が含まれている。
- Twitterの約7000人の従業員の約半数が、ユーザーの機密個人データと内部ソフトウェアにアクセスでき、そのアクセスは監視されていない。また、数千台のノートPCにソースコードの完全なコピーが入っている
- TwitterはユーザーとFTCに対して「虚偽で誤解を招くような発言」を繰り返すことで、個人情報保護問題に関する2010年のFTCとの和解の条件に違反している
- botやスパムがアクティブユーザーの5%未満だとTwitterは主張しているが、測定方法は誤解を招くものだ
FTCとの和解に違反しているとすれば、高額な罰金を科されることになる。
また、botについての証言は、イーロン・マスク氏との係争に大きな影響を与えそうだ。マスク氏はTwitter買収撤回の理由としてTwitterによるbotについての開示が不正確であることを挙げているからだ。
マスク氏の代理人を務めるアレックス・スピロ弁護士はCNNに対し、「ザトコ氏には既に召喚状を発行している」と語った。
TwitterはCNNに対し、「ザトコ氏は1月、リーダーシップの不足とパフォーマンスの低さを理由に解任された。同氏によるTwitterのプライバシーとデータセキュリティ慣行に関する説明は矛盾と不正確さに満ちている」という声明文を送った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「侵入経路塞いだが、バックドアから……」不正アクセス105時間の攻防、分単位で報告 防災メールのアルカディア
-
2
NECの委託先にサイバー攻撃 正規アカウント悪用し顧客のサーバ暗号化、個人情報の漏えいも
-
3
ソースネクスト、パスワードなぜ平文で流出 「暗号化していたが、鍵にアクセスできるシステムに侵入された」
-
4
スクエニアカウントに不正ログイン、他社で流出の情報使用か 全アカウントのパスワード強制リセットも視野に
-
5
ふるさと納税の「ふるさとチョイス」、会員情報445万件流出 寄附控除試算額も
-
6
メドレー、不正アクセスで停止中のサービスを作り直して再開へ 従来システムは再稼働させず
-
7
デジタル庁、政府職員18万人にAIエージェント環境を展開──「源内」で提供開始、独自の安全基準も
-
8
「お名前.com デスクトップクラウド」不正プログラム設置で全プラン停止 FX用VPS、2万6739サーバに影響か
-
9
栃木県警、全職員の情報流出か アルカディア不正アクセス、他県警でも被害判明相次ぐ 報道
-
10
SpaceX、純利益44億ドルで黒字転換 売上高161%増、AIから改称の「SI」事業が830%増
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR