基本的に物理ボタンやダイヤルは最小限にというデザインが貫かれていて、感心したのは視度補正。なんと視度補正リングがないのである。これは困った、とメニューを見たら「ディスプレイ」設定に「EVFディオプター」(EVFの視度補正を指す)があり、それを使うと、電子ダイヤルで視度補正ができるのだ。ダイヤルを回すとファインダー内のレンズがクククッと動くのが分かる。
視度補正の方法を語りたいわけじゃなくて、ほとんどのカメラが物理的な機構として残している視度補正操作までタッチパネル+ダイヤル操作にしたこと感心したわけである。
そのEVFは576万ピクセルのOLED(有機EL)が使われており、大きくて見やすいので撮影時も再生時も使いたい。
背面モニターは横にあるボタンごとチルトするタイプ。上方向だけのシンプルなチルトだ。モニターの可動部がシンプルでモニター部自体も非常に薄いのがボディの薄さにも寄与してると思う。
メディアはCFexpress Type-Bが1スロット。
だが今回、このスロットは使わなかった。すべて内蔵ストレージで済んでしまったのである。
内蔵ストレージはなんと1TBあるのだ。1TBあったら……足りるかどうかは撮影者次第だけど、動画撮影機能はないし、静止画でも1枚約210MBから220MBある(RAWで撮った場合だが、基本的にRAWで撮るカメラである)。なので、4500枚は撮れる計算だ。
撮影後のデータはUSB TypeCを使ってPCにケーブル接続し、吸い上げて使うのである。転送速度はUSB 3.1 Gen2で10Gbpsだ。
と、このようにユニーク、というか日本のカメラを使い慣れていると戸惑うところもあるが、感心する点の方が多い。
では撮ってみよう。
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