米Twitterは、10月にアカウントをロックしたカニエ・ウェスト(昨年本名を「イェ」に正式変更)のロックを解除した。イェが11月20日(現地時間)にツイートしたことで明らかになった(いつ解除されたかは不明)。
Twitterはイェが反ユダヤ主義的で差別的なコメントを繰り返したため、10月にアカウントをロックした。イェは同月、ほぼモデレーションフリーなSNS、Parlerの買収に合意した。
Twitterのイーロン・マスクCEOはイェのツイートに「嫌いなものを殺すな。愛するものを助けよ」とリプライした。
マスク氏は前日には2021年1月にポリシー違反で永久凍結したドナルド・トランプ前米大統領のアカウントの凍結を解除した。
マスク氏は以前、アカウントのロックや永久凍結の解除は、公平なモデレーションのための評議会を設立するまでは行わないとツイートしたが、19日には理由の説明なしに3人の凍結を解除し、トランプ氏については自分のアカウントで実施した投票の結果(凍結解除に51.8%が賛成)を理由に凍結解除した。
複数のユーザーが、2018年に永久凍結された陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏も凍結解除すべきだとマスク氏に進言した。
これに対し、マスク氏は「私の最初の子供は腕の中で死んだ。最後の鼓動を腕に感じた。私は子供の死を利益や政治、名声のために利用する人々には容赦しない」とツイートし、ジョーンズ氏の凍結解除を否定した。
マスク氏の第一子、ネバダ・アレクサンダー・マスクちゃんは2002年に生後10日で亡くなっている。
ジョーンズ氏は2018年、多数の犠牲者が出た銃乱射事件に巻き込まれた高校生のインタビューがフェイクだと主張し、Twitterだけでなく、Apple、Spotify、Facebook、YouTubeなどからも締め出された。
ジョーンズ氏はマスク氏のツイートを受け、保守派が愛用する映像投稿サイトRumbleへの投稿で、「私がイーロン・マスクを非難するかって? 紳士淑女のみなさん、率直に言って、Twitterに戻るかどうかなど、私は気にしていない」と語った。
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