だが、「企業の決裁権者が興味を持ってくれるようなコピーを、10種類箇条書きにしてください」と尋ねれば、ターゲットを想定しながら広いバリエーションを提案してもらえ、アイデアの幅が広がった。
使い道は発想次第だ。単純な質問だけでなく、「討論してもらう」「落ち込んだとき慰めてもらう」「小説を書いてもらう」「コードを書いてもらう」など、ユーザーが新たな発想で次々に試しており、可能性が拓かれている。
AIに仕事を奪われる――急速に進化するAIを前に、恐怖を覚える人も多い。筆者もその1人だ。
質の高いイラストを数秒で生成する能力。文章を組み立てる力。イラストレーターやライターといった既存の仕事の一部が、AIに取って代わられるおそれもある。
ただ少なくとも、現時点のAIは、”人間並み”ではない。あくまで人間をサポートするためのツールであり、使いこなすには人による指示と発想が必須だ。
AI時代に“使える人間”であり続けるためには、発想力や指示する力……クリエイティビティやマネジメント力といった“人間らしい”能力が、より重要になるのかもしれない。
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