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「逆だったかもしれねェ」なデータベース恐怖体験 「本当にあったIT怖い話2022」大賞発表(3/3 ページ)

» 2022年12月28日 16時00分 公開
[吉川大貴ITmedia]
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「データ保持期間無限&自動スケーリング有効」の恐怖

  • 投稿者:oneupさん(ハンドルネーム)
  • いつ:1年前
  • どこで:自社で
  • 誰が:私が
  • 何を:システム運用について
  • なぜ:利用料の把握が不十分だったので
  • どのように:Autoscalingが有効かつデータ保持期間が無限の設定で、パフォーマンス測定用の環境がSaaS本番環境の金額を上回った費用になっていることに気が付かなかった。

詳細:

 デポジット契約更新直前に判明し、大きな被害になる前にデータ保持期間の調整をして、本来の費用感に戻すことができました。しかし、IaaS環境は本番、運用、検証、開発とすべての費用をまとめて処理しているので、どこにどのくらいかかっているかを定期チェックしないとまずいと自身の戒めになった次第。大事になる前に気がつけてたのはラッキーでした。

 こちらはクラウドサービスのコストに関するトラブル。2022年は円安の影響もあって、ドル払いが必要なサービスの料金が高額になりがちでした。

Webアプリのデプロイ時、リリースするフォルダを間違えた話

  • 投稿者:キロさん(ハンドルネーム)
  • いつ:2022年秋ごろ
  • 誰が:直属の上司が
  • どこで:自社内で
  • 何を:本番環境Webアプリをデプロイするとき
  • なぜ:ケアレスミスで
  • どのように:同一サーバに複数あるWebアプリのうち一つをリリース時、別のwebアプリのフォルダにリリースしてしまった

詳細

 本番環境へのリリースの自動化ができていないサーバで、上司が手順書、チェックリストなしで手作業でリリースしたとき、リリース対象とは異なるWebアプリのフォルダに資源を上書きコピーしてしまった。

 前回のリリース資源のバックアップがあったのですぐに復旧はできたが、改めてチェックリストやリリース自動化の必要性を思い知らされた。

 こちらは上長のケアレスミスが原因というトラブル。ミスを防ぐ仕組み作りの重要性を痛感します。


 以上、本当にあったIT怖い話大賞2022の結果発表でした。「人の振り見て我が振り直せ」ではありませんが、気を引き締めるきっかけになれば幸いです。

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