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毎月、何らかの災害が起きていた──22年振り返りとこれからの備えデジタル防災を始めよう(2/3 ページ)

» 2022年12月30日 10時00分 公開
[戸津弘貴ITmedia]

 6月は19日に能登地方でM5.4の地震があり石川県珠洲市で最大震度6弱の揺れを観測。翌20日にはM5.0の地震があり珠洲市で最大震度5強を観測した。下旬には例年より早い猛暑となり、26日には東京電力管内に初の「電力需給ひっ迫注意報」発令され30日まで継続した。

初の「電力需給ひっ迫注意報」発令

 7月は、1日に発生した台風4号が5日に長崎県佐世保市付近に上陸した。その後、温帯低気圧に変わったが、高知県西部に線状降水帯の発生が発表された。四国、近畿地方で記録的な大雨となり、家屋の浸水、土砂崩れなどの被害が相次いだ。

 14日以降も前線の停滞により各地で記録的な大雨を観測。その後も線状降水帯などによる大雨が続き、河川の大幅な増水や氾濫も相次ぎ、多くの家屋に被害も発生した。

 24日には桜島が大噴火を起こした。大きな噴石が火口から約2.5kmまで達するなどし、噴火警戒レベル5(避難)に一時引き上げとなる事態にもなった。

 8月になっても大雨の被害は収まらなかった。3日ごろから中旬にかけて東北、北陸地方に前線が停滞。広い範囲で道路や鉄道の寸断、孤立の被害が生じた。家屋の損壊や浸水などの被害も多かった。

 北海道では11日に上川地方北部を震源とするM5.2の地震が発生し、最大震度5弱の揺れを観測した。その18分後に同じく上川地方北部を震源とするM5.4の地震が発生、中川町で最大震度5強を観測するなど、短時間に強い揺れを感じる地震が相次いだ。

 9月には台風被害が相次いだ。14日に発生した台風14号が18日に鹿児島市付近に上陸。日本列島全域を暴風域に巻き込みながら日本海側に抜け、新潟市付近から再び上陸、20日に温帯低気圧に変わった。23、24日には台風15号が静岡を中心に大雨を降らせ土砂崩れや浸水被害などをもたらした。

 10月は北朝鮮のミサイルが頻繁に飛んだ。5日に大隈半島沖でM5.9最大震度5弱、21日に福島県沖でもM5.0、最大震度5弱の地震が起こった。

弾道ミサイル落下時の行動について(出典は内閣官房 国民保護ポータルサイト)

 11月は茨城減南部で最大震度5強の地震の他、北朝鮮によるミサイル発射も相次いだ。14日に発生した三重県南東沖を震源とするM6.4の地震では異常震域がみられ、福島県や茨城県で震度4を観測した。

 12月になってからは各地で大雪が観測され、新潟など北陸地方を中心に交通網の混乱や停電などインフラに影響が出ている。

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