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これはもう「カメラさん、後はよろしくAF」──キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R6II」はスタンダード機の決定版か荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/6 ページ)

» 2023年01月14日 12時56分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 特定の被写体をメインに撮る人ならともかく、これぞと思ったら何でも撮りたい人にとっては検出する被写体を切り替える手間があったのだが、「自動」が付いたことで何でもアリになったのだ。

 被写体検出を「自動」にしておけば、あとはカメラが良きに計らってあげますよ、っていうモードである。

 さらに検出しない被写体を指定できるなど細かく設定はできるのだけど、全自動ってのは画期的だ。

前モデルでは「人物」と「動物優先」だけだったが、「乗り物優先」と「自動」が加わった
Qメニューからもさっと被写体を変更できる

 で、構図上にいろんな被写体があると撮りたい被写体を選んでくれないことがあるのだけど、検出した時点でスティックを左右に動かすと、どんどん次候補に切り替わるのもよい。

左目をセレクトしているが左右の三角が出てるときはスティックで他の候補に変えられる

 この状態でカメラを固定したままスティックを動かして対象を変えて2枚撮ってみた。こんな感じでさっとターゲットを変更できる。

自動被写体検出で、マルチスティックで被写体を切り替えて撮った例。上が後ろの人物に、下は手前の童子に合わせたもの

 レンズはハーフマクロ撮影が可能な「RF85mm F2 MACRO IS STM」。ポートレート撮影用にいいのだ。

85mm F2.0 IS Macroで撮影した人物。手前の像は薮内佐斗司の作品で「走る童子」。府中市「桜通り広場公園」の「童々広場」にて(85mm 1/200秒 F2.0 ISO125)

 人物は後ろ頭でも胴体でも認識してくれるし、目もギリギリまで捉えてくれる。

ほぼ横顔でも、後ろを向いていても人物を捉えてくれる(85mm F2 1/60秒 F2.0 -0.7 ISO400)

 動物では「馬」にも対応。本物の馬じゃないけどちゃんと目にフォーカスがきた。

犬や猫などに加え、馬の瞳にも対応。ちゃんと捕まえてくれた
ほぼ正面からでもきっちり目にフォーカスがきてくれた。ISO6400と高感度になったがクオリティは高い(24-105mm 44mm 1/80秒 F5.6 ISO6400)

 列車を含む乗り物にも新たに対応。

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