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これはもう「カメラさん、後はよろしくAF」──キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R6II」はスタンダード機の決定版か荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2023年01月14日 12時56分 公開
[荻窪圭ITmedia]
走ってくる列車をAF-Cで捉え続けるのは得意技。トラッキング性能も上がっている(24-105mm 105mm 1/500秒 F7.1 ISO400)

 で、AFが賢くて速いとなると、鳥でも撮りたくなるもの。連写も電子シャッターを使えば最高秒40コマまでいけちゃうし。

 電子シャッターを使った際のローリングシャッター歪みだが、前モデルと同等かちょっといいくらいということで、使ってみた感じでは、EOS R3ほどではないが、十分実用的だ。

 電子シャッター時の最高速が1/16000秒まで上がったのは嬉しい。

 そこで持ち運びも便利な望遠ズーム、「RF 100-400mm F5.6-8.0 IS USM」の登場。このレンズは400mmまでいけるのに約635gとすごく軽くて気軽に携帯できて素晴らしいのだけど、テレ端がF8.0とちょっと暗い。この日はあいにくの雨交じりの天気で大変くらいので、野鳥を撮ろうとシャッタースピードをあげるとISO感度がものすごく上がっちゃう。

EOS R6IIに100-400mm F5.6-8.0を装着。軽くて携帯性が高い便利な望遠ズームだ
鳥の目をしっかり捉えたの図

 でも飛んでる姿は1/2000秒くらいで撮りたい。その結果がこちら。ISO20000だけど、このクオリティならいける。何しろ常用ISO感度のMAXがISO102400なのである。

飛んできたゆりかもめが杭に止まる瞬間を高速連写した中の1枚。ファイナーも動体を追いやすかった(100-400mm 400mm 1/2000秒 F8.0 +0.7 ISO20000)

 動物は後ろ姿でもイケちゃうのが素晴らしい。一度捉えたらずっと追ってくれるので翼がカッコいい角度のカットを選べた。

飛び立ったゆりかもめ(24-105mm 105mm 1/2000秒 F7.1 +0.3 ISO4000)

 一度食いつくと途中、他の何かが前を遮ってもそれに惑わされず追いかけてくれる。

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