クリエイターに有償でイラストなどを発注できるサービス「Skeb」を提供するスケブ(東京都港区)は3月1日、AIが生成した作品を検出するAIを導入したと発表した。SSkebでは一部または全部をAIで生成した作品を納品することを規約・ポリシー違反としている。検出AIはそれらの取り締まりを強化するために導入する。
今回導入したのは、米国のAI企業HiveのAI。クリエイター側での対応作業などは不要。
現状Skebでは月間10万枚以上のイラストが納品されているが、これまでは同社のスタッフが目視で確認していた。場合によってはクリエイターへ制作工程の調査や警告、取引のキャンセル、新規リクエストの募集の永久停止などを実施している。
同社の考えとして「AIはクリエイターを置換する技術ではなく、将来的にクリエイターの創作活動を加速させる技術になる」としており、Skebでは人間のクリエイターが直接描いたイラストのみを納品物と認めている。この考えから、3Dモデルやスクリーンショット、AIが生成したデータの納品は規約とポリシーに違反するとしている。
近ごろ注目を集めているイラスト生成AIについては「『特定のイラストレーターの画風を模倣したイラストを生成する無許諾のAI』と『任意のイラストを読み込ませることで類似のイラストを生成するAI』については、該当著作権者の利益を不当に害する恐れがあり、問題がある」と指摘。著作権者の利益を不当に害する可能性のあるAIの利用については否定的な姿勢を見せている。
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