2046年2月に、地球に小惑星が大接近する可能性があることが3月9日までに分かった。この小惑星は「2023DW」と名付けられ、直径は約50m。欧州宇宙機関(ESA)によると地球に衝突する確率は625分の1という(8日時点)。
2023DWが見つかったのは2月26日。地球に衝突する可能性のある天体をまとめたESAのWebページ「RISK LIST」によると、2046年2月14日午後9時44分に地球に最接近する見込み。3月8日時点で最も地球に衝突する可能性が高い小惑星であるとしている。
米航空宇宙局(NASA)も8日、この小惑星についてTwitter上で触れており「地球に衝突する可能性は非常に低い」と投稿している。より詳しい軌道を計算するためには、もっと多くの情報が必要であるとし、今後もデータ収集と観測を続けるとしている。
米国の科学系ニュースメディア「Live Science」は2023DWが衝突した際に与える影響について「6600万年前に地球に衝突した恐竜を絶滅させた小惑星(直径約12km)のような大災害には至らない」と指摘。しかし続けて「大都市や人口の多い地域の近くに衝突した場合、深刻な被害をもたらす可能性がある」と説明している。
ロシアのチェリャビンスクでは13年、2023DWの半分以下の大きさ(直径約17m)の小惑星が落下してくる事件が発生。小惑星は上空で爆発し、発生した衝撃波によって約3300棟の建物の窓ガラスが割れ、約1500人が負傷したという。
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