ペリドットでは、ポケモンGOでいう「ジム」や「ポケストップ」のある場所──POI(Point of Interest)に行くと、現実とARのオブジェクトが融合した光景を見られるようになる。例えば空に巨大な風船のようなオブジェクトを表示するなど大胆な演出も可能になる。
これはLightship ARDKのVPS(ビジュアル・ポジショニング・システム)による。実はIngressやポケモンGOにはユーザーがPOIとなっているスポットをスマホで撮影してNianticのサーバに送ると特典がもらえる仕組みがある。このためNianticは既に世界中のスポットの3Dデータを保有済み。VPSは位置情報とあわせ、そうしたスポットに数cm単位という精度でバーチャルなオブジェクトを配置する。
残念ながらペリドットの配信当初は環境のARは使えないという。しかしホーリンさんは「必ず実装したい」と話していた。
Nianticのジョン・ハンケCEOは、ペリドットを「NianticのAR投資の全てが入ったゲーム」と紹介した。「IngressやポケモンGOはユーザーの想像力に頼っていた部分があった。技術が足りなかった。しかしAI技術とComputer Vision(コンピュータが周囲の世界を理解する技術)に投資し、この分野をけん引するチームができた」という。
その成果としてNianticはAR開発者向けプラットフォーム「Lightship ARDK」を提供している。これをフルに活用したら一体どんなARゲームができるのか。ペリドットの配信にはそうした目的もありそうだ。「私たちは才能のあるゲームデザイナーに最新鋭の技術を使って何ができるのか、一番先鋭的な例を提供する」(ジョン・ハンケCEO)。
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