米Microsoftが4月25日(現地時間)に発表した2023年第3四半期(2023年1〜3月期)の決算は、売上高は前年同期比7%増の528億5700万ドル、純利益は9%減の188億2900万ドル(1株当たり2ドル45セント)だった。Windowsやゲーム機を含むハードウェアは不調だったが、Azureなどのクラウドがそれを補った。
売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高は510億2000万ドル、1株当たりの純利益は2ドル23セント)を上回った。
部門別では、Azureやサーバー製品を担うIntelligent Cloud部門全体の売上高は16%増の220億8000万ドルだった。同四半期に米OpenAIのGPT関連機能を追加したAzureの売上高は27%増と好調だった。
OfficeやLinkedIn、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は、11%増の175億2000万ドルだった。サティア・ナデラCEOは業績発表後の電話会見で、TeamsのMAUが1月の2億8000万人から3億人に増加したと語った。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、9%減の132億2600万ドルだった。メーカー向けのWindows OEMは28%減、Surfaceシリーズなどのオリジナルハードウェアの売上高は30%減、Xboxのハードとソフトを合わせた売上高は3%増、検索と広告の売上高は10%増だった。Microsoftは同四半期に「新しいBing」の提供を開始したが、まだ広告はテスト段階だ。ナデラ氏はBingのDAUは1億以上だと語った。
ナデラ氏は電話会見の冒頭で「AI」という言葉を何度も使った。「Microsoftは最も強力なAIインフラを持っている」とも語った。電話会見ではAIに関する質問が多かった。ナデラ氏は「数週間後のBuild 2023で、開発者向けの最も強力なAIプラットフォームを構築する方法を共有する」と語った。
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