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標準ズームの次に買うと一番楽しいレンズは何? 6種類の単焦点レンズで街を撮影してみた荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/7 ページ)

» 2023年05月03日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

17mm F4 DG DNは超広角レンズ

 最初は新製品の17mm。イマドキの標準ズームレンズは24mmスタート。スマートフォンの超広角レンズは一番広くて13mm相当、多いのは16mm相当なので、17mmってのは十分超広角だ。

 開放F値をF4.0に抑えたことでレンズがコンパクトなのもいい。

短くてコンパクトな「24mm F4 DG DN」。フードを装着している。太さがαのEマウントに丁度いい

 超広角は文字通り「広い範囲」を撮れるレンズだが、そのために遠近が強調され、遠くのものは小さく近くのものはぐっと大きく撮れる。遠景を撮る分には広い範囲を撮るレンズとして捉えていいけど、この極端なパースを生かして超広角ならではの距離感のある構図を狙うのがおすすめだ。

 わざと近くから見上げる構図で撮ると遠近が強く出て足が長く大きく撮れるのも超広角ならでは。

祖師谷大蔵駅前にそびえるウルトラマンの像。超広角で見上げることで数mの像が40mに見える(いやさすがにそれはない)

 人を撮るときは歪みやすい周辺部に顔がこないように(そうするとちょっと歪んだりする)中央に置いて撮るのもよし

鉄橋がぐいっと伸びてくる感じを強調したかったので超広角で。ウルトラマンと同じポーズなのはたまたまです

 このレンズはかなり近くまでピントが合うので、それをイカして極端な遠近を楽しむスナップを撮ってみるのもいい。

手前にウルトラマンをモチーフにしたクルマ止めを置き、遠くへすっと伸びる道を強い遠近感で入れてみた

 世田谷区の祖師谷大蔵駅前商店街は、かつて近くに円谷プロがあったこともあり、ウルトラマン商店街として2005年に発足。駅前のウルトラマンをはじめとして、ウルトラマンシリーズにちなんださまざまなオブジェがあったり、公式グッズを扱うショップがあったりとその筋の人にはたまらないエリアだ。

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