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標準ズームの次に買うと一番楽しいレンズは何? 6種類の単焦点レンズで街を撮影してみた荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/7 ページ)

» 2023年05月03日 13時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

24mm F3.5 DG DNはお馴染みの画角

 17mmはかなり極端な超広角なので個性も強く出て汎用性はあまり高くないが、これが24mmになるとかなり幅広く使えるようになる。

 いやむしろ、多くのスマートフォンがメインカメラとして24mm相当のレンズを採用しているので、もしかしたら現在一番多くの人が使い慣れ、馴染んでる画角かもしれない。ちょっと前までは24mmが標準画角扱いってあり得なかったのだからすごいよね。

α7C+24mm F3.5 DG DN。コンパクトで扱いやすい上にかなり寄れるのも良い点

 24mmともなると街のスナップ用としても風景用としても、ちょっとした遠近感を生かしたアイテムの撮影用としても幅広く使える。

 こちらは昭和の頃によくあった短いアーケード街。なんとかストアーやなんとか市場って名前がよくついてた。

 こういう狭い場所だと広角ならではの町スナップが似合う。

シャッターが閉まりっぱなしの店や夜の店もあり、全体に暗いところが昭和感を増してる

 もう1枚風景もの。新宿西口の地下から夜の小田急デパートを見上げたもの。遠近感を生かした風景を撮れる場所。現在、小田急百貨店(画面右のビル)は再開発のため取り壊し中なので、その前の記憶をとどめるべくここに。

もう見られないこの風景。地下と地上の両方を捉えられ広角ならではの画を存分に楽しめるスポットだった

 このレンズはけっこう寄れるので、近いものを撮るのにもよい。「形が重要なもの」には広角レンズならではの強い遠近感がもたらす形の歪みが邪魔をしがちだが、それが重要じゃない、あるいは多少の遠近感の強調は気にならないシーンなら、広角ならではの背景の広さを生かせる。

世田谷区にある豪徳寺の奉納された招き猫群。1つの大きな招き猫にフォーカスし、背景にぼけた招き猫がたくさん入るように撮ってみた

 もう1つ広角で。近寄るとより迫力がある「すぐ近くでその様子を見てる」感のある写真だ。

「保護猫シェルターqueue」で。何かを見つけてそーっと歩き出す瞬間を至近距離から広角で撮ってみた。背景が広く入るのがいい

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