令和は多様性の時代。IT業界でもさまざまな人が働いている。海外から来たITエンジニアなどもその一例だ。とはいえ、いざ外国人エンジニアと一緒に働くとなると、コミュニケーションが難しいと感じる人もいるかもしれない。
そこで本連載では、実際に日本で働くITエンジニアの人たちにインタビュー。日本に来た理由や、日本で働くことの印象などを聞いていく。第1回は、マネーフォワード子会社のマネーフォワードiで働くエンジニアのヒルミツ・ヴィクターさんに話を聞いた。
──自己紹介をお願いします。
ヴィクターさん(以下敬称略) ヒルミツ・ヴィクターといいます。出身はブラジルで、24歳です。現在はマネーフォワードiで「マネーフォワード Admina」というSaaS管理のサービスのソフトウェアエンジニアをしています。
ブラジルの専門学校で2年ほどシステム分析と開発を学び、さらに数年間、JavaとPythonの知識を生かしてバックエンドエンジニアとして勤務した後、2022年7月に日本に来ました。今は基本的にリモートで働いていて、週に1回出社しています。
──日本に来た理由を教えてください。
ヴィクター 主な理由は趣味です。アニメやゲーム、音楽が好きで、日本を選びました。もう一つの理由は、ブラジルから出て、もう少し世界を知りたかったからです。
──どんなアニメやゲームが好きですか?
ヴィクター アニメでいえば「ラブライブ!」シリーズ、音楽でいえばボーカロイドが好きです。好きなボカロPはDECO*27さんです。ゲームなら「アトリエ」シリーズが好きです。
──日本のアニメや音楽とは、どのように出会ったのでしょうか。
ヴィクター Netflixがきっかけです。動画で出会ったアニメをきっかけに友達ができたり、ファンコミュニティーに出会えたりしました。
──現在の会社をどのように選んだか教えてください
ヴィクター 日本で就職しようと思い、就職情報サイトを探したときに、マネーフォワードを見つけました。実際に使ったのは「japandev」や「Relocate.me」というサービスです。
いくつか他の会社も検討したのですが、マネーフォワードの製品や仕事内容を知って楽しそうなチャレンジと感じたので選びました。ブラジルではAdminaのようなSaaSを管理するサービスをあまり見たことがなく、興味を持ちました。
──ブラジルのIT業界では、Adminaのようなサービスは知られていないのでしょうか
ヴィクター 自分が見てきた採用情報などの範囲だと、ブラジルではWebサイトの基盤構築を手掛ける会社が主流な印象があります。日本はITに関わる仕事の種類が多いので成長の機会も多く、視野が広げられるように感じています。
──ブラジルでは、同様に海外で働くことを選ぶ人が多いのでしょうか。
ヴィクター 2つの視点があります。1つ目は家族の視点です。祖父が日系人なので、家族の中では2〜3年日本に行って、お金を稼いでブラジルに帰り、家を買う人もいます。
もう一つは学校の仲間を見たときです。より多くの給料を求め、海外での就職を考える人がたくさんいます。ただ、場所は米国やヨーロッパを望む人が多く、日本はあまり選択肢に入りません。
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