──実際に日本に来てみて抱いた印象を教えてください。
ヴィクター ポジティブな点としては、ずっと行きたかったコンサートやライブに行ける点が挙げられます。秋葉原など、今まで行ってみたいと思っていたところに行けて、夢を実現できた気分です。いまは秋葉原の近くに住んでいて、ほぼ毎週通っています。
公共インフラが整っている点も挙げられます。市役所で引っ越しの手続きをするとき、ブラジルだと待ち時間が長いのですが、日本ではそんなに待たなくて済みました。夜遅くに外を出歩いても困ることが起きないのも、安全な場所という印象です。
──逆に、ネガティブな印象はありますか?
ヴィクター あまりないですが、まだ日本語がしゃべれないので苦労があります。また、コロナ禍の中での来日は大変でした。
──まだあまり日本語が得意でない中で、会社内でのコミュニケーションはどうしているのでしょうか。
ヴィクター 他のチームメンバーも外国籍なので、普段は英語を使っています。他部署とのやりとりはバイリンガルのメンバーを通しています。独学で日本語を学んでいますが、まだしっかり話すのは難しいです。
──日本のIT業界への印象を教えてください。
ヴィクター まだ数カ月なので知らないことも多いかもしれませんが、業界が大きく、全てのスキルに役割がある印象を受けています。ブラジルのIT企業はコンサルティング的な傾向が強く、クライアントの要望に応じてサービスやソフトをカスタムし、提供することがほとんどです。逆に日本では、いわゆるSaaSベンダーとして、しっかり自社でサービスを作り込み、それを提供している会社が多い印象です。
ブラジルにはAdminaのような商品はあまりありません。一方で、日本は同じようなSaaSを提供する企業が多く、技術者が競争しており、面白いと思っています。
──最後に、今後のキャリアプランについて考えがあれば教えてください。
ヴィクター まだそこまで深く考えているわけではないですが、短期的には日本に居続けて、マネーフォワードで働きたいと考えています。遠い将来については、より充実した生活ができることが望ましいので、日本で働くかは分かりませんが、それに向けて頑張っていきたいです。
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