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AIで顔のレタッチが超ラクに 「Adobe Lightroom」新機能を試して分かったこと小寺信良のIT大作戦(1/4 ページ)

» 2023年05月15日 16時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

 写真や動画の画像処理にAIを活用する取り組みは、早くから行なわれてきた。ただ昨今のチャット系大規模言語モデルや画像生成系の劇的な進化に比べれば、牛の歩みのように見えるかもしれない。だが従来なら自動ではできなかったことが、徐々に可能になってきている。

 2023年4月にリリースされたAdobe Lightroomの新バージョン6.3も、地味ながらAIを活用したアップデートが行なわれている。今回はその機能をいくつかご紹介してみたい。

今年4月にAIを使った機能が強化された

 Lightroomは、比較的誰でも利用しやすいソフトウェアだ。無償でも利用できるが、年間1万2936円 、つまり月額1000円程度で利用できる「フォトプラン」を契約すれば、Photoshop、Lightroom、Lightroom Classicの3アプリと20GBのクラウドストレージが使える。またモバイル向けバージョンも利用できる。

 デスクトップ版LightroomとLightroom Classicは、違いを述べれば長い話になるが、現在Lightroom Classicと呼ばれているものが、初代のLightroomだった。その後、クラウドサービスと連携し、新しいUIを備えたバージョンが出て、それがLightroomの名前を継承した。そして以前までのUIのバージョンが、Lightroom Classicという名前になったというわけだ。現在は両方のUIのバージョンが平行して開発され続けている。

 今回ご紹介する機能はどちらでも動作するが、説明は補正前と補正後が比較しやすいLightroom Classicのほうで行なっていく。なおAIを使ったノイズリダクションについては、荻窪圭氏のコラムが詳しいので、そちらをご覧いただきたい。

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