ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SiE)は、5月24日(米国時間)に配信した情報動画「PlayStation Showcase」の中で、年内に発売を予定している新ゲームデバイス「Project Q」(仮)を発表した。PS5と連携することが前提のリモートプレイ用デバイスで、SNSでも多くのユーザーがそこに注目した。
Project Qは、最大1080pの解像度と60fpsのフレームレートに対応した8インチの液晶ディスプレイと、アダプティブトリガーやハプティックフィードバックなど「DualSenseワイヤレスコントローラー」と同等のコントローラーを備える。Wi-Fiがあれば、PS5の対応ゲームを離れた場所でもプレイできる。
ソニーによると通信速度は最低5Mbpsが必要で、推奨環境は15Mbps以上。接続にはPlayStation 5本体とPlayStation Networkのアカウントが求められるという。
発表を受け、Twitterでは「これを待ってた!」「ソファやベッドで寝転びながらやりたい人からすると最高」といった好意的な意見が見られる一方、「リモートプレイだけだとコケる気がする」「大爆死の予感しかしない」といった厳しい意見もある。
リモートプレイはユーザーのPS5上で動作しているゲームの画面と操作情報をネットワークで伝送する仕組み。端末側にPS5のような処理性能は必要ないのが大きなメリットで、現在でもスマートフォンなどが対応している。PS5の前にいなくてもすき間時間で日々の周回プレイなどが行えるため、熱心な利用者も多い。
ただし「PSP」「PS Vita」のような単体で動くゲーム端末と比べると使い勝手や通信コストなどで不利な面もある。なによりPS5も所有していることが大前提だ。
このためSNSでは「あえてリモプ専用機を出すなら何か特徴があるんだろうなー(棒)」「スマホのリモプでは出来ないけどこれでなら出来る!みたいな革新的な部分あるの?」「リモートプレイ専用なら2万円を切ってほしい」といった声も上がっている。
SIEは「今後数カ月以内」に詳細を発表する予定。ジム・ライアン社長兼CEOは「私たちは、PlayStation VR2や本日新たに公開した『Project Q』など、業界最高峰の革新的なハードウェアの将来への投資を継続するとともに、PC、モバイル、ライブサービスゲームへの拡大を通じて、PlayStationのコンテンツをどこでも、多様な方法でお楽しみいただけるよう、変革を続けていきます」としている。
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