1つはWebカメラとしての利用。最近のカメラとしては珍しくないけど、コンパクトで置き場所に困らない、広角である、1型センサーなのでパソコン内蔵のカメラよりは遥かに高画質というメリットがある。
もう1つはライブ配信機能。
スマホ時代のVLOGカメラであるから当然、スマートフォンとつながる。Bluetoothで接続してカメラを登録すべし。
「ライブ配信をする」をタップし、画面の指示に従ってPowershot V10をWi-Fiにつなぎ、配信先などを設定してスタートだ。
ライブ配信の様子はこんな感じ。
このときはWi-Fi環境のないカフェだったので、撮影の許可を貰って、iPhoneのテザリング経由でFacebook Liveから配信。テザリングのため時々詰まりはしたが、無事成功したのだった。安定したWi-Fi環境ならもうちょっとクオリティーは上がるだろう。
スマートフォンからの簡単な操作で配信できるし、テザリングを使えば場所も選ばない。スタンドがあるからぽんと置いてさっとはじめられるのもいい。
まとめると、Powershot V10は四角くてポケッタブルな動画カメラ。
良いところは四角いロボットみたいでスタンド(というか「脚」っぽい)を動かして好きな角度で立てられるのが楽しく、1型センサーの画質と相まってテーブルに置いて撮る分には良い。
しかもライブ配信も簡単にできるのでよい。
弱点は、手ブレ補正がアクションカメラやスマートフォンに劣ることと基本的に横位置の動画がメインで考えられており、縦位置動画のことはあまり考えられてないことか。
小さくて軽くて機能を絞ったシンプルなカメラにしたのは、スマートフォンのように気軽にさっとポケットから出して使ってほしいというメッセージを感じる。これがあればスマートフォンのバッテリーは食わないし、ストレージも圧迫しないし。気に入ったカットだけスマートフォンに転送してスマートフォン上でさっと編集して公開すればいい。
小さくて軽くて可愛くて面白い存在なので、手でもって歩いたり走ったりしたい派には向かないけど、手持ちでもあまり動かないで撮る、あるいは思い立った場所にポンと置いて撮りたい……特に自分を映しながらしゃべりたい派にはハマりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR