塩崎彰久衆議院議員は6月23日、生成AIに関する資料「行政のためのプロンプト・エンジニアリング入門」(全24ページ)を公開した。自民党で行われた「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」の第15回で使われたもの。生成AIの利用を検討する自治体・組織向けの資料で、生成AIの情報を発信しているnoteの深津貴之CXOが作成した。
資料によるとプロンプト・エンジニアリングとは「生成AIから高品質な応答を引き出すための命令の仕方・ノウハウ」のこと。このスキルを身に付ければ、望ましい回答が得られる確率を最大化できるとしている。
資料では、いいプロンプトを作るコツとして「最新モデルを使う」「指示を最初に書く」「指示と文脈(情報)を区切り線などで明示的に分ける」などを提示。他にも、深津さんが作成したプロンプトのテンプレートもいくつか記載している。
深津さんは資料で「プロンプト・エンジニアリングは大きく生産性や品質を高めますが、AIの進歩でどんどん変改します」として、個々のプロンプトを丸暗記するのは本質的ではないと指摘。AIの生産性を最大化できるよう組織構造や業務フローなどへの投資を優先するよう示している。
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