両者のグラフから周波数分析という面では両者に差異がないことが可視化されています。ならば、音源の制作者として満足のいく音質で再生される、仕事場のオーディオシステムの音を空気録音したらどうなるのでしょうか。
次の図は、仕事場のFOSTEXとGENELECのスピーカーで再生した際の周波数特性です。FOSTEXは25.9KHz、GENELECは22.4KHzまで出ていることがわかります。
Model 3のシステムと比較して、仕事場の方が約4〜7KHz分高い周波数まで再生されていることがわかります。この約4〜7KHzの差分がハイレゾ音源の再現性に関係するのかどうかは、今回のようなアマチュアレベルの測定ではわかりませんし、筆者にもそれを論じるだけの音響学のスキルはありません。
とは言うものの、音源の制作当事者として自分の耳に自信を持っているだけに、冒頭でも述べたように、Model 3のシステムはハイレゾの再生能力という点で、課題があるという事実が可視化されたと捉えていいのではないでしょうか。
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