皮切りになったのが、2011年に発売されたシャープ「AQUOS PHONE」(ドコモ版:SH-12C、au版:IS12SH、ソフトバンク版:006SH)と台湾HTCの「EVO 3D」(au版:ISW12HT)だ。2機種の発売時期は僅差だが、日本ではAQUOS PHONEが5〜6月、EVO 3Dが11月発売なので、AQUOS PHONEがAndroidスマートフォンとして(筆者が知る限りでは)初めて2眼のアウトカメラを搭載したモデルとなる。ディスプレイも裸眼での3D表示に対応していた。
カメラが2つあると何がいいのか、に対する当時の回答は「3Dが撮れる」だったのだ。
ところが、3Dテレビと同じく3Dスマホも続かない。HTCで3D撮影・鑑賞を打ち出すモデルはEVO 3Dが最初で最後であったし、シャープは前後に裸眼3D表示ディスプレイ搭載モデルをいくつか出したものの、以後3D撮影や表示をうたうモデルはなくなった。
これはEVO 3Dユーザーでもあった筆者の私見だが、「3Dが撮れても仕方なかった」ということに尽きる。3Dだからといって画質がいいわけではないし、それを鑑賞する環境も非常に限られた。
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