米Appleが9月12日(現地時間)に発表した新型スマートフォン「iPhone 15」シリーズ。その中でも「iPhone 15 Pro/Pro Max」に搭載されるという機能「空間ビデオ」が面白い。要は、2つのカメラを使って3Dビデオを撮影することで、2024年初頭発売予定のMRヘッドセット「Vision Pro」で“その場にいるかのように再生できる”機能だ。
複眼カメラの新たな活用方法か、と感じる人も少なくないと思うが、実はむしろトレンドが一周して戻ってきたとも言えるのだ。
写真や映像の表現をいかに平面から脱出させるか、という取り組みは以前からある。今ではIMAX3Dなど偏光メガネを使った劇場作品が馴染み深いが、2010年ごろからいわゆる「3Dテレビ」も家庭向けに販売されていた。
3Dテレビも専用のメガネで3D映像を鑑賞する方式だった。結果としては市場に根付かず2017年ごろに消滅しているのだが、この3Dテレビ登場開始時期と呼応するように、3D映像を撮影・鑑賞できるようにしていたAndroidスマートフォンがいくつかあった。
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