CAIの活用としては、画像生成AIに最初から実装するというスタイルもある。実際Adobe FlreFlyはCAIに対応しており、生成した画像を保存すれば、特に何もしなくても自動的にCAIが付けられた状態となる。
画像生成AIサービスがCAIに対応していけば、単純なフェイク画像は見破れそうではある。一方でCAI情報は、削除することができるのだろうか。そこで「PhotoScapeX」という画像管理ツールを使って別名保存してみたところ、CAI情報のない画像が簡単に作れてしまった。CAI情報を書き換えるなどの偽装は困難を伴うが、消すだけなら簡単にできるようだ。
CAIは現状で調べた限りでは、筆者でも気がつく程度の穴が豪快に空いており、なかなか前途多難であるように思う。
とはいえ、この技術がダメだと言いたいのではない。どのようにすればこれがちゃんとワークするのか、多くの人が知恵を絞る必要がある。また現時点では静止画のみだが、すでにAIは動画生成を可能にしつつある。フェイク動画やフェイク音声への対応もまた同様に、必要になってくるだろう。
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