東大発のAIスタートアップ企業であるELYZA(東京都文京区)は10月31日、東京海上日動火災保険との言語生成AIの実証実験の結果、一部業務で約50%の省力化に成功したと発表した。この成果を受け、東京海上日動は実業務への言語生成AIの導入を本格検討するという。
言語生成AIを導入したのは、物損事故や人身事故などで生じる顧客との応対文面の作成業務。従来は、オペレーターが内容を検討、推敲(すいこう)し、文面を作成しており、1回の発話につき約77秒の時間を要していた。この業務に、ELYZA開発の言語生成AIを導入したところ、1回の発話当たり約42秒で作成可能となり、約50%の省力化に成功した。
実証実験に参加したオペレーターの数は20人。言語生成AIが作成した草案をそのまま利用した割合も算出したところ、最低でも61%以上あったという。
今回使った言語生成AIにはELYZA製の大規模言語モデル「ELYZA Brain」を活用した。
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