11月15日から17日にかけて幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された、映像・音機材の展示会「Inter BEE 2023」。Blackmagic Designのブースでは、9月に発表された小型スタジオカメラ「Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2」の実機が展示されていた。日本での実機公開はInter BEE 2023が初という。
Blackmagic Micro Studio Camera 4K G2は、マイクロフォーサーズ規格を採用した小型スタジオカメラで、2015年に発売した「Blackmagic Micro Studio Camera 4K」の後継カメラとなる。液晶モニターを搭載しない割り切った仕様だが、miniを含むATEMスイッチャーからカメラ/レンズ/タリーランプの他、内蔵カラーコレクターをコントロールできるようになっている。
手のひらに載る小型ボディのため、カメラを置きづらい場所にも設置可能。本体にはステレオマイクの他、12G-SDIマイクロBNCコネクタ、HDMI出力(最大1080p)ポート、USB Type-Cポート、マイク入力ポートを備え、電源は「LP-E6」バッテリーが使えるようになっている。バッテリーでの単体稼働に加え、DCで給電している際の予備バッテリーとしても使うことができる。
センサーは13ストップのダイナミックレンジを持ち、4K60p(Ultra HD)までの出力に対応する。ライブ配信用途がメインだが、USB Type-CポートにSSDを接続することでBlackmagic RAWでの収録も可能だ。デュアルネイティブISOは400/3200、最大ISO2万5600をサポートする。
展示では、OMデジタルソリューションズの電動ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」が取り付けられており、ズーム操作はStudio Camera用コントローラー「Zoom Demand」、フォーカス操作は「Focus Demand」でスムーズに行えた。スタジオカメラとしては小さく、載せられていたザハトラー製ビデオ雲台と比べると、そのサイズ感が一層際立っていた。
もともとこのカメラは、6Kのフルサイズセンサーを積んだ「Blackmagic Cinema Camera 6K」と同時に発表されていたが、機材の供給が遅れており、Inter BEE 2023での実機初展示になったという。日本での販売価格は16万800円を予定している。
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