企業の情報システム部門が抱える業務課題は──IIJの調査によれば、1位は「属人化している業務がある」だった。2位は「人材(業務ができる人)が足りない」、3位は「人員(人数)が足りない」と続いた。
4位は「情報システム部員のシステムに対する知識、スキルが足りない」、5位は「業務量が多すぎる」、6位は「収益への直接的な貢献ができていない」、同率7位は「経営からの期待値が分からない」「他社情シスとのつながりがない」「社内での存在感、プレゼンスが低い」、10位は「情報システム部員の自社業務、自社ビジネスに関する知識が足りない」だった。
他にも「実現したいことに対し予算が足りない」(14位)、「信頼できるSIer、ITベンダーがいない」(15位)といった回答もあった。2022年の前回調査に比べると「属人化している業務がある」(前回3位)が順位を上げる結果だった。逆に、前回4位だった「エンドユーザーのリテラシーが低い」はTOP10に入らなかった。
業務課題に対し、具体的にどんな対策を取るべきかも自由回答で聞いた。例えば従業員規模100人未満、運輸サービスを手掛ける企業の情シスは「IT計画が長らく更新されていないため、DXへの導きがない。IT予算も長らく横ばいだった。昨今のセキュリティ市場や働き方改革市場からしてまずはIT部門できっちりITの方向性を出し、経営層にIT予算を増やしてもらうのが必要」と答えた。
その他、調査では情シスの年収や今後のキャリア、転職意向なども聞いている。調査は8月28日から9月8日にかけて実施。社内のITシステムやネットワーク運用の携わる359人からネットで回答を集め、11月に結果を公開した。
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