米Metaは1月22日(現地時間)、欧州連合(EU)が昨年7月に可決し、3月6日に発効する予定の「Digital Markets Act(DMA:デジタル市場法)」に準拠するため、EU圏内でのInstagramとFacebook、メッセンジャーについての選択肢を増やすと発表した。
Metaは2020年にアカウントセンターを追加し、InstagramとFacebookのアカウントを一元管理できるようにした。2022年には複数のアカウントをリンクさせる機能も追加した。
EU圏内のユーザーは、このリンクを解除し、個別に管理できるようになる。
Facebookメッセンジャーを既存のアカウントではなく、スタンドアロンのメッセンジャー用アカウントを作成して使えるようになる。これにより、既存アカウントの情報を相手と共有せずに、チャットや通話を利用できる。
マーケットプレイスでの取引で、メッセンジャーではなくメールアカウントを使えるようになる。これにより、Facebookアカウントの情報を取引相手と共有せずにすむ。
Facebookゲームをプレイするにはアカウント情報の提供が必要だが、一部のシングルプレイヤーゲームはプレイできる。
なお、昨年11月には広告を表示しないサブスクリプションの提供を開始している。
Metaは、GoogleやAppleとともにEUからゲートキーパーと指定された6社に含まれる。これらの企業はDMAに違反すると前会計年度の全世界の売上高の最大10%を、違反を繰り返す場合は最大20%の罰金を科される。
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