V-Lowマルチメディア放送「i-dio(アイディオ)」を展開していたジャパンマルチメディア放送(東京都千代田区)が、1月12日に東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクが1月23日に報じた。
ジャパンマルチメディア放送は、エフエム東京などが出資して2014年設立。地上アナログテレビ終了後に空いたVHF-Low帯(99M〜108MHz)を使い、映像と音声、データ放送を使ったマルチメディアデジタル放送を2016年に開始した。
その後、7つの地域で子会社が6つの放送局を展開し、ジャパンマルチメディア放送は子会社からの経営指導料を収入として、2019年3月期には年収入高約4億9200万円を計上した。
主要株主であるエフエム東京にとっては、利用者の減少が続くラジオ業界の事業領域拡大を目指した戦略的な事業だった。しかし帝国データバンクによると「子会社の放送局各社が思うような業績を上げられず、厳しい運営を強いられていた」という。
エフエム東京は2020年3月末にi-dio放送を終了。事業の生産手続きを進めていた。負債は約47億5392万円。
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