音声コーデックはSBC、AAC、HUAWEI独自のL2HCに対応。もちろんオープン型ワイヤレスイヤフォンなので、カナル型の高級機のような高音質は期待しないでください。
でも、このHUAWEI FreeClipの音、なんとも心地よくて、人の声がいい感じに聞こえるのです。それはラジオ、ポッドキャスト、動画配信のような人の話がメインとなっている音コンテンツでより強く感じます。
これはもちろん音楽再生に向いてないということではないですよ。音楽ならボーカルがより気持ちよく聞こえると理解してもらっていいです。今回は生っぽい音源として、YouTubeの「THE FIRST TAKE」も聞いてみました。衣擦れの音まで気持ちよく聞こえます。
さて、冒頭で触れたオープン型なのに外部への音漏れを抑える仕組みです。製品サイトでは「逆音波システム」と書いていますが、これはアクティブノイズキャンセリング機能で使われている、再生音と逆位相の音波を作り出して打ち消すという仕組みです。
ドライバーユニットが入っている球体部分の耳側は再生音、反対側に打ち消す音波を出します。すると音は変に広がることがないというわけです。
実際に使っていると、スマホで音量50%程度であれば、隣にいる人でも耳を澄まさないと気づかれないレベル。音漏れするような音量にすると、逆に再生音がうるさすぎる感じになりますので、音漏れしないスピーカーイヤフォンという説明で問題ないと思います。
実はこの音漏れ防止の機能、同社のオーディオグラス(スピーカー内蔵眼鏡)の「HUAWEI Eyewear」で実装済みの技術でした。左右自動判別はHUAWEI WATCH Budsで実装済みの技術なので、過去の製品で積み上げてきた技術を活用しているわけです。
開放的な装着感に音漏れ抑制、左右の区別なし──この便利さに慣れてしまうと、これまでのイヤフォンは何だったのか? という疑問さえ沸きます。高音質と引き替えに、いろんなものがトレードオフになってた時代なんてもう終わりにしましょう。
ただし、このHUAWEI FreeClip、まだ店頭では買えません。日本ではクラウドファンディングを2月1日までの予定で実施しています。価格は2万3908円。
購入については自分で音を聞いて判断してほしいと思いますが、これまでの傾向を考えると、HUAWEI製品はクラファンから一般販売に切り替わる際に1万円前後値上がりすることが多いようです。ご参考まで。
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