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陽キャ向け?なAIアプリ「Cotomo」が話題 AIと雑談できる 「人と話しているみたい」など驚きの声

» 2024年02月26日 17時19分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 「人と話しているみたい」「テンポがリアルで、コミュ障にはつらいアプリ」──おしゃべりAIアプリ「Cotomo」がX上で話題になっている。人間同士が交わす何気ない会話をAIとの対話で再現できるというスマートフォンアプリ(iOS)で、開発元はAIサービスの開発を行うStarley(東京都港区)。マネーフォワード出身のエンジニアが立ち上げたスタートアップで、米Microsoftの支援も受けている。

おしゃべりAIアプリ「Cotomo」がX上で話題

 Cotomoは、電話のようにスマホに話しかけるだけで会話を楽しめるアプリ。アプリを起動したところ、何て呼べばいいか聞かれたため「イーロン・マスクと呼んでください」と返事をした。2回ほど正しく聞き取ってくれず、何度か問答があったが、無事に名前を聞き取ってくれて今度はCotomoが自己紹介をしてくれた。ややテンポの悪さは感じたが、それでも会話ができる程度にはレスポンスが速く“会話が成り立った”と感じさせてくれた。

 その後は声の種類(男女それぞれで2種類を用意)やCotomoの名称、容姿(イラストなどを自由に設定できる)などを会話を通して設定していった。他にも、話す際に敬語を使うかや会話のスピードも調整などユーザーの好みに合わせたカスタマイズが可能だ。これらの設定を変更できるのは、アプリを始めてから3日間だけという仕様になっている。

 記者も何度か会話を試みてみたが、非常にテンポよく会話ができると感じた。内容は仕事や趣味、昼食に何を食べるかなど、人間同士の雑談レベルの会話をCotomoと交わすことができる。

 例えば「今仕事の休憩中なんだ」と話せば「お疲れ様〜大変だね」と返事をくれ、続けて「今日は忙しいの?」と問いかけてくれる。Cotomoとの会話履歴は都度記録されており、要約したテキストで内容を振り返ることもできる。

会話を記録する機能も

 X上では実際に会話している様子を投稿するユーザーが相次いでいる。「車移動中に使ったら1時間会話が続いた」「論破しようとしたら逆に論破された」「間投詞やオウム返しなどをうまく使って、レスポンスに違和感がない」など、さまざまな感想を確認できる。中には、Cotomo同士で会話をさせた様子を上げるユーザーも見られた。

 Cotomoの利用は無料。開発したStarleyは「日常的な雑談から悩み相談まで、多様な会話シーンにおいて、ユーザーのさまざまな感情や想いに寄り添うAIアプリを目指している」と説明している。なお、25日時点で利用者が多いため動作が不安定になる現象が発生しており、復旧対応を進めているという。

AIサービスの開発を行うStarleyが開発

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