自治体の1割、標準化システムへの移行困難 デジタル庁
デジタル庁は3月5日、自治体の業務を共通化し、システムもそれに沿ったものに移行する“自治体システム標準化”について、移行状況の調査結果を発表した。移行対象の1788団体・3万4592システムのうち、171団体(10%)・702システム(2%)が移行困難であることが分かった。
移行困難なシステムがあった自治体は埼玉県や北海道札幌市、仙台市、千葉県市川市、東京都台東区、渋谷区、荒川区、神奈川県横浜市、川崎市など多岐にわたった。さらに50団体・487システムについても、自治体から移行困難とする申し出があったという。ただしこちらは移行困難かの判断を保留している。
自治体システム標準化とは、複数の民間事業者が一定の基準に沿った業務用アプリを政府の共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」上に開発し、自治体が状況に合わせて導入する取り組みを指す。自治体は共通化されたクラウド基盤と業務アプリを使うことになるので、既存業務の見直しが必要になる。
共通化の対象として定められている業務は住民基本台帳、国民年金、介護保険の事務など20種類。デジタル庁は共通化により、オンライン申請の普及や、自治体の人的・財政的な負担削減などを見込むとしており、原則として2025年度末までの完了を求めている。詳細は過去記事も参照のこと。
一方、自治体からは「期限が急すぎて間に合わない」「性急」とする声も多く、一部の市長会などからは期限の見直しを求める要望書も出ていた。デジタル庁は原則としてタイムリミットを変更しない方針だが、短期間に移行が集中するために支援事業者を確保できず、難易度が高い場合には移行困難と認め、当初と異なる期限を設定するという。
調査は2023年10月と、同年11月から24年2月にかけて実施。移行困難の申し出があった自治体に対し、デジタル庁や総務省がヒアリングを行ったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
通販生活が楽天市場から撤退 迎撃ドローン関連の報道受け「企業理念に反する」
-
2
「食欲が削られる」――AIで作られた“気色の悪い飲食店メニュー”がXで物議 「実物を見たい」の声も
-
3
パイオニアのカーナビアプリ「COCCHi」終了へ 開始から約3年、累計150万ダウンロード
-
4
Ankerのスピーカーでまた発火事故 過去にも5回の火災で回収・交換中 消費者庁「直ちに使用中止を」
-
5
2.5次元アイドル「いれいす」事務所のBIツールに不正アクセス ファンの氏名・電話番号や“推し”情報漏えい
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
LINE着せかえ「アイコンがデフォルトに戻る」問題、対応完了時期示さず クリエイターズは「審査に時間がかかっている」
-
8
YouTube、再生回数のカウント基準をショート動画と同じに 収益算定への影響はなし
-
9
ライフカード、信用情報の不適切利用が判明 アイフルの顧客情報94万件超を保険営業の対象選定に
-
10
“酒を飲むと顔が赤くなる”体質は収入を左右する? 日本男性含む3000人を調査 東大などが2023年に学術誌で発表
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR