国土交通省は3月13日、Tesla Motors Japanが販売するEVの一部で、車両接近通報装置が正しく動作しない不具合があるとして、同日、Tesla Motors Japanからリコールの届け出があったと公表した。
車両接近通報装置は、低速走行時に走行音があまりない電動車(EVやHEV、PHEVを含む)に取り付けが義務化されている装置で、歩行者にクルマの接近を知らせる通報音が車体から流れるようになっている。
今回のリコールは、過去に配信されたアップデートプログラムの設計が不適切だったことで、車両を初期化した際に、車両の前進・後退時に音が流れなくなるという。同省は「車両接近通報装置の基準を満たさない」としている。
これに対し、Tesla Motors Japanはアップデートの配信により対応する予定。ユーザーにはメールか電話で案内し、バージョンが「2023.44.30.14」かそれ以降のものであれば対策済みという。
対象車種は、2019年7月から21年11月までに製造された「Model 3」のうち、131台が該当。「Model S」は19年4月〜8月までに製造されたうちの2台、「Model X」は19年6月〜21年10月までに製造されたうちの3台、計3車種・136台におよぶ。
不具合は本国・米Teslaからの情報で発覚。現時点で、不具合件数や関連する事故については「なし」としている。
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