もちろん、INSTAXというブランドのイメージを統一する意味でも、アナログインスタントカメラである「mini 99」と、ハイブリッドインスタントカメラである「mini Evo」で、あまり写りに差がないようには作られている。一方ではフィルムに直接感光させ、もう一方ではデジタルデータに変換してプリントしているわけで、当然だが、画質自体は違う。
どちらが良い悪いではなく、階調表現に富んでグラデーションが美しいアナログ写真と、全体的にシャープな印象になるデジタル写真では、絵の方向自体が違うのだ。なので、「mini90」の後継機としては、当然、アナログ写真ならではの面白さを考えることになる。
余談だが、一部で言われている「チェキは解像度が低い」「チェキは画質が悪い」というのは、デジタル写真に慣れた目で見た誤解でしかない。それこそ感光面のサイズだけ取っても、35mmフィルム相当のサイズしかない「フルサイズ一眼」のデジカメより、チェキフィルムの感光面の方が遥かに大きいのだ。
ついでに言えば、解像度という概念そのものがフィルムには無い。ドットでデータが形成されているデジカメならではの概念だからだ。実際、チェキの写真は、ほぼシャッターを押すだけでオッケーの「INSTAX mini 12」で撮ったものも、適性露出で手ブレなく撮れていれば、とても美しい。
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