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世界的に炎上したAppleのCM「Crush!」は、なぜ日本から“クラッシュ”したのか小寺信良のIT大作戦(1/4 ページ)

» 2024年05月16日 12時30分 公開
[小寺信良ITmedia]

 日本時間の5月7日に行なわれたAppleのスペシャルイベントでは、新しいiPad AirとiPad Proが発表された。加えて最新のM4チップやApple Pencil Pro、Final Cut Pro 2も発表され、大きな話題を呼んだ…とは言いがたい。

 iPad Proの広告動画として公開された「Crush!」について、多くの人が不快感をあらわにし、むしろそちらの話題の方がメインになってしまったからだ。

 すでに動画をご覧になった方も多いと思うが、大きなプレス機にトランペットやピアノ、カメラのレンズ、キャラクターなどが次々に潰されていき、ぺちゃんこになったあとにiPad Proが現われるという演出であった。

 表現したいことはわからないではない。それら多くのツールが圧縮されてこの1台に、と言いたいのだろう。今回のイベントは7日23時にスタートしたが、動画の公開直後から早々にXではネガティブな反応が次々と投稿された。

動画公開と同時にネガティブポストが急増

 5月10日にはAppleから謝罪声明も出され、動画もやがて見られなくなるかもしれないが、今回はこの演出がなぜ多くの人に受け入れられなかったのか、特に日本で大きく反感を買ったのはなぜなのか、そうしたことを考えてみたい。

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