米Googleは5月21日(現地時間)、マーケター向け年次イベント「Google Marketing Live 2024」の基調講演で、検索結果上部に表示されるAIによる情報要約「AI Overview」(旧SGE)にも広告を表示するテストを開始すると発表した。
AI Overviewは、Google I/O 2024で発表された生成AI搭載検索エンジン。まずは米国で展開しており、広告とオーガニックな検索結果よりも上部に表示される。
これまではAI Overviewには広告は表示されなかったが、“間もなく”米国のユーザー向けにAI Overviewでも検索広告とショッピング広告を表示するテストを開始する。
広告主側で操作する必要はなく、既存のキャンペーンに設定した広告が、AI Overviewの直上または直下に表示される可能性がある。
AI Overview内の広告にも広告であることを明示するラベルが付く。
Googleが紹介した例では、「服のしわをとるにはどうしたらいい?」という質問に対するAI Overviewの回答に、WalmartやInstacartなどで購入できるしわのばしスプレーを表示するカルーセル状の広告セクションが表示されている。
Googleはこの他、広告主向けの機能として、ショッピング広告にバーチャル試着や3D広告を掲載できる機能や、検索広告でAIが購買者のニーズに合わせてレコメンドやナビゲーションを行う機能、YouTubeショートでの縦型広告フォーマット、ステッカー広告、アニメーション画像広告などを紹介した。
詳細は公式ブログを参照されたい。
Google I/O 2024基調講演まとめ AI一色、GPT-4oのような機能も
Google、生成AI「Gemini」を広告の安全性でも活用 金融詐欺広告などを迅速に検出
Google広告の会話機能にGemini統合(まずは英米から)
EU、Googleが広告で競争法違反との暫定見解 事業売却を求める可能性もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR