日本経済新聞社は6月12日、米Appleのヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」向けにニュースアプリ「日経空間版」をリリースすると発表した。Vision Proが国内で発売される6月28日に合わせてApp Storeでアプリを配信する。
Vision Proならではの機能を生かすため、立体的な新しいUI「Paperium (ペーパーリウム)」と「StoryFlow (ストーリーフロー)」を用意した。いずれも特許出願中で、当初は日経電子版の有料会員向けに実験的に提供する。
ペーパーリウムは、新聞のすべてのページを空間に浮かべて表示するというもの。ユーザーが視線を合わせ、指でタップすると紙面が手前に拡大表示される。
一方のストーリーフローは、タップしたニュースの関連記事をAIが抽出し、空間上に時系列で浮かべる機能。「記事の背景や前後関係の理解を助ける」としている。
リリース企画として、日経電子版の「『地震列島』日本」を日経空間版用に再構成した3Dコンテンツを公開する。気象庁のデータをもとに直近100年に発生した地震を3D空間上にマッピング。拡大/縮小なども可能で、地震の規模や震源地を確認できるという。Vision Proでアプリをダウンロードすれば誰でも視聴できる。
Apple Vision Pro、日本で6月28日に発売へ 59万9800円から
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