速さの話はそのくらいにして、実際にレンズを装着して撮影したい。
標準ズームレンズとして24-120mm F4をセレクト。
このレンズがまあ実に便利で良いのである。望遠側が120mmまであるのでたいていのシーンで困らない。
そしてスイッチを入れてファインダーを覗く。そしてびっくりして、手元にある他のカメラと見比べてしまう。
ファインダーが見やすくてきれいなのである。
EVFがさらに見やすくなったのだ。大きくて鮮やかで解像度が高くて(576万ピクセル)画質もいいので、ファインダーを覗いて撮るのが楽しいカメラだ。
ただ、メガネをかけて覗くとちとファインダー像が大きすぎて橋が見づらいほど。そんなときは一回り小さく表示するモードがあるのでメガネ利用者はそれを使うといい。このクラスではピカイチのEVFで、ニコンのファインダーへのこだわりが現れてる。
従来より明るく広い色域をカバーするのでピーカンの下でも見やすいのも良い点だ。
もう一つ撮影時の違いとしては、背面モニターがチルト式からバリアングル式になったこと。これは好み……というより、どういう被写体をどう撮るかによって評価が分かれるところで、個人的にはZ6、Z6IIとチルト式で来たところでいきなりバリアングル式になっちゃったのはどうかと思う。
背面から見ると、操作系は従来とほぼ同じ。ただ、再生ボタンと削除ボタンの位置が入れ替わった。再生ボタンが右手側に来たのはすごくうれしい点だ。右手でグリップしたまま撮った写真をチェックできる。
それ以外は前モデルと変わらないが、AF-ONボタンの押しやすさやスティックの使いやすさなどカメラとしての使い勝手はよい。
グリップはいい感じに深く、その上に録画・ISO・露出補正のボタンが並ぶ。
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