ちょっと前モデルからレベルアップしすぎだろ感が漂う3代目が来た。ニコンの「Z6III」である。
Z6IIが2020年発売だったから、4年分の進化があるのだ。
ただ、全体にレベルアップしてるので「Z6IIIは良いそうだけど、どこが良くなったの?」と言われると困る。
どこかに特化したレベルアップじゃないし、何から何までレベルアップしたわけでもない(例えば画素数は約2450万画素のままだ)。
なのでその辺を気にしつつ見ていきたい。
何はともあれイメージセンサーである。これが新しくなった。
いわゆるフルサイズセンサーで画素数は2450万画素。「Z7」の4575万画素や「Z8/9」の4571万画素と比べると少なく、従来と同じ画素数だ。
でも、そのセンサーは新開発の「部分積層型」イメージセンサー。「撮像エリアの上下に高速処理回路を積層配置」したそうである。ちなみに、Z8/9は部分じゃなくて「完全」積層型イメージセンサー」。「部分」にしたことでコストを抑えたのですな。
積層型のメリットは読み出し速度を上げられること。そうすると、AF速度も上げられるし連写速度も上げられるし、電子シャッター時の歪みも減らすことができる。
Z6IIIは、Z8/Z9ほど高速ではないため、メカシャッターも積んでいるが、従来のZ6IIや「Zf」のセンサーに比べると約3.5倍の読み出し速度を実現したということで、具体的にどのくらい違うのか、他の機種と比べてみたい。
撮影日時は異なるが被写体は同一。回転するファンを電子シャッターで撮影した。従来型のZfと他社の代表的なフルサイズセンサーカメラってことでソニーの「α7C II」、そして積層型のZ8が比較対象だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR